こんにちは。
今回はボロボロになったバイクを綺麗にするためにエンジンを取り外して塗装をしました。
そこでこの記事ではバルカンクラシック400のエンジンの取り外しと取り付け作業の経緯を紹介していきたいと思います。
この記事の内容
バルカンクラシック400のエンジンを下ろすまでにやっておくこと
エンジンを下ろす前には、
- ガソリンタンク
- エアクリーナーボックス
- ラジエーター
- 左右のステップ
- エンジンにつながっている配線
- アクセルワイヤー、クラッチワイヤー
を外しておきましょう。
それぞれの作業の方法はこれらの記事を参考にしてみてください。
エンジンにつながっている配線はたくさんあるので、外した時にはどれとどれがつながっていたか印をつけておきましょう。
ちなみに僕はこんな風に印をつけています。
アクセルワイヤーはキャブレター側のタイコを外せば簡単にとることができます。
クラッチワイヤーの外し方は左右のステップの取り外し方の記事を見ていただければ。
バルカンクラシック400のエンジンを下ろす手順
それでは早速作業開始!
まずはマフラーからはずしていきます。
サイレンサーはものによっては固定しているところが違うので、そこは省略させていただきます。
エキパイは前後のナットを外せば取り外すことができます。
続いてエンジンとつながっているラジエーターのホースとフレームを固定しているボルトもとっておきます。
次にチェーンをはずすためにフロントのチェーンカバーをはずします。
このボルト外せば簡単に取り外すことができます。
次にチェーンを外すためにホイールの○のアクスルシャフトを緩めておきます。
緩み止めのピンはペンチなどで引っ張ると取ることができます。
失くさないように気を付けてくださいね。
そして、リアのブレーキを固定しているボルトを取ります。(下の方の○)
続いて左右のチェーンの張りを調整するためのナットも緩めておきます。(画像左の○)
で、フレームの後ろの方をジャッキアップしてからリアのアクスルシャフトを抜きます。
そうするとスプロケットからチェーンを外すことができます。
ちなみにチェーンの交換が必要な方は、この作業はせずにチェーンを切ってやればOKです。
チェーンは切らないとフレームから外すことができないので、今のチェーンをそのまま使う方はフレームにでも縛り付けておけばいいと思います。
チェーンをフロントのスプロケットから外すことができたら、再びリアタイヤを取り付けてジャッキを外しておきます。
チェーンがはずれたら、白いまるのところの左右のネジをゆるめておきます。
画像では分かりにくいですが、○のところにはシャフトがあるので、こちらのナットも緩めておきます。
この段階ではナットを緩めるだけにして、シャフトやボルトを抜いたりはしないでくださいね。
次に、ダウンチューブを固定しているボルトを緩めます。(画像右と左の○の部分)
4つの六角ボルトを緩めたら、真ん中の○の部分のボルトを外しておきます。
ネジを緩めた後は、エンジンの下にコンクリートブロックをしくか、ジャッキをかますなどしておきましょう。
そうするとエンジンが下にさがらないのでシャフトが抜きやすくなりますよ。
(ジャッキをかます位置に注意!弱そうな部分にジャッキをかますとエンジンが割れる可能性があります)
続いて先ほど緩めておいた六角ボルトをはずすと、ダウンチューブが外れます。
そうしたら、先ほど緩めておいたすべてのボルトを外してシャフトを抜いてください。
はいとれました〜。
1人で持つには少しキツかったです。
エンジンはかなり重たいので、2人くらいでの作業をおすすめします。
これでフレームだけじゃなく、エンジンもキレイに塗装できますね。
エンジンを乗せる前にやっておきたいこと
エンジンとフレームの塗装も乾燥したようなので、エンジンを乗せる作業に移りたいと思います。
ただその前に、無くさないように仮組しておいたサブフレームとエンジンハンガー、左右のステーををはずしておきます。
そして、エンジンとフレームが当たった時に傷つきそうなところはダンボールなどで保護しておきしょう。
僕の場合はこの程度ですが、慣れない人は気になるところは全部やった方がいいですよ。
続いてシャフトにグリスを塗っておきます。
サビているものがあったら、やすりがけしてサビを落とします。
で、グリスを塗っておきます。
ボルトなどは真鍮ブラシでこすってネジ山のサビを取っておきましょう。
エンジンを乗せる際に使った工具
今回使った工具は、ジャッキ、8mmの六角レンチ、14mmのメガネ、12mmと14mmのソケットです。
バルカンクラシック400のエンジンを乗せる
下準備が終わったら、いよいよエンジンを乗せていきます。
写真を撮り忘れましたが、僕のやり方ではブロックの上にエンジンの前部分をのせて、後ろ側にはジャッキをかませておきます。
そこにフレームをスライドさせる形で横からエンジンにはめ込みます。
エンジンにフレームを指し込んだら、エンジン後ろ側の下のシャフトを入れていきます。
画像では見えてませんが、○の部分の下にジャッキをかませています。
あとはジャッキで高さを調整してフレームとエンジンの穴の位置をあわせてます。
そうすれば1人でも簡単にシャフトを差し込むことができます。
次はエンジン後ろ側の上部分の取り付けです。
左右のステーを取り付けてから、先程と同じようにジャッキで穴の位置をあわせてシャフトを入れます。
ジャッキをかませる位置はさっきと変わっていません。
最後に前側です。
先にエンジンハンガーをエンジンに取り付けてからサブフレームを装着します。
ここまで取り付けたネジは全部仮止めの状態にしておいてください。
そいしないと穴の位置が合わなくなってしまいます。
この部分は、エンジンハンガーを手で上下させて、穴の位置をあわせます。
もちろんこのボルトもサビ取り後にグリスを塗っています。
長さが微妙に違うのですが、長い方がまたがって右側のボルトなので間違えないようにしてくださいね。
最後にすべてのネジをしっかりしめて、今回の作業は終了です。
まとめ
今回の記事では、バルカンクラシック400のエンジンの取り外しと取り付け作業の経緯をお伝えしました。
この作業を1人でやるにはある程度慣れが必要なので、自信の無い人は誰かに手伝ってもらいましょう。
といってもこの作業をやろうとしている時点で、かなり慣れた方だとは思いますけど。笑
また、エンジンの下部にジャッキをかます場合は、かます場所によってはエンジンが割れる可能性もあるので十分に気をつけてくださいね。
それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました。