1度見たら忘れることのできない独特な絵を描く漫画家・漫☆画太郎さん。
あの絵や何でもありの作風を見ても、いったいとんな人物なのか想像つきませんよね?
今回の記事では、そんな画太郎さんについて調べてみました。
この記事の内容
漫☆画太郎(まん がたろう)とは?素顔やプロフィール!
こちらでは、漫☆画太郎さんの素顔やプロフィールなどを紹介していきます。
が!
漫☆画太郎さんの生年月日や出身地などの詳しいプロフィールはほとんど公表されておらず、
結局分かりませんでした。
年齢の情報も、1957年生まれという説や2012年に還暦を迎えたというものなど、不確かなものばかりです。
しかし、最近の画像ではありませんが、過去の『週刊少年ジャンプ』では恒例だった新年号の作家全員顔出しでの表紙写真で、漫☆画太郎さんの素顔が写っているものを見つけました。
こちらが1992年の漫☆画太郎さんです。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
/qa/question_detail/q13180031108
この頃は何も思いませんでしたが、
これだけ謎の多い方なので、もしかするとこの写真の人物が本当に漫☆画太郎さんなのかと疑ってしまうのは僕だけでしょうか?笑
他にも、漫☆画太郎さんの作品を実写映画化した、山口雄大監督がインタビューで言っていましたが、
漫☆画太郎さんの性格は、基本的に出不精で、あまり人と会ってコミュニケーションをとるのが得意ではなく、集英社の担当の方でさえ直接メールでやり取りする人は少ないそうです。
CDのジャケットや芸能人の似顔絵などをよく描いているので、社交的なイメージがあったのですが、ちょっと意外でした。
でも、そんな漫☆画太郎さんにもアシスタントがいたのです。
『まんゆうき』という漫画の第一話の制作に協力しただけですが、その人物が
『ONE PIECE』の作者でも有名な尾田栄一郎さんです。
漫☆画太郎さんと尾田栄一郎さんの作風が全然違うので、これも意外でした。
漫☆画太郎(まん がたろう)の作風
漫☆画太郎さんの作風は基本ギャグマンガですが、その内容はブラックユーモアやエロ・グロ、スカトロといった狂気的なものです。
また、
- ばばあ
- お決まりのオチ
- コピー
- 打ち切り
- 女の子
- 独自の言い回し
といった、他の漫画家にはない独特の作風があるので、こちらで詳しく説明していきます。
ばばあ
漫☆画太郎さんの作品には、「ばばあ」と呼ばれるキャラクターが頻繁に登場します。
実は、この「ばばあ」は、漫☆画太郎さんが自宅で介護していたおばあさんがモデルとなっています。
作品の中で暴れまわる「ばばあ」は、漫☆画太郎さんのおばあさんが元気だったころの姿をイメージして描かれているそうです。
お決まりのオチ
階段・トラック・爆発の三段オチといったお決まりのオチが複数の作品に使われています。
分かっているんですが、毎回笑ってしまうんですよね。
コピー
一度描いた絵のセリフだけを変えて、何ページも使いまわすといった手法をギャグとして使っています。
Wikipediaによると手抜きと書かれていますが、そのことを他のインタビューで聞かれると、
これだけは声を大にして言っときたいのですが、コピーは最初から、すべてギャグとして意図的に使っています。決して手抜きでやったわけではありません。
同じ絵を二度も描くなんてめんどくさいですからね。コピーには、本当に感謝しています。
引用:http://fuckyeahtanaka.tumblr.com/post/1498068654
/%E6%BC%AB-%E7%94%BB%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%82%A4%E3%83%
B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E8%A8%98%E4%BA%
8B%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%91
と、全て計算ずくだったと言っています。
本当かどうか怪しいですけどね。笑
打ち切り
漫☆画太郎さん自身が連載を打ち切りに持っていくような展開が多くあり、ほとんどの作品がまともに完結していません。
今では、この打ち切りさえも漫☆画太郎さんの作品のギャグの一部となっています。
このことについて、画太郎さんは大の連載嫌いで、食べていくためにしょうがなくやっているとコメントしています。
女の子
漫☆画太郎さんといえば、グロテスクな絵が特徴的ですが、可愛い女の子が登場することもあり、
『まんゆうき』の連載当時は、アシスタントが描いたんじゃないのか?と疑われることもありました。
こういった絵の幅の広さからも、漫☆画太郎さんの画力が高いことを証明していますね。
この作品も、本当に同じ人物が描いたとは思えないくらいギャップがあります。
独自の言い回し
登場人物がなにかを発見した時によく使われる、
「はうあ!」
や、ネタのオチで使われることが多い
「えーっ!?」
登場人物がズッコケた時に使われる
「ズコー!」
など、独自の言い回しが特徴的です。
他にも、殴られたときに使われる
「ぶべらっ!」「はべらっ!」
ダッシュで逃げるときに使用される
「とんずら~!」
登場人物が死んだときにでる
「死~ん…」
などもあります。
漫☆画太郎(まん がたろう)デビューのきっかけ
画太郎さんが漫画家を目指すきっかけとなったのは、藤子不二雄さんの『まんが道』を読んだことだそうです。
また、デビューのきっかけとなった『週刊少年ジャンプ』のGAGキングに投稿した経緯も、
スタジオジブリの入社試験に落ちた腹いせ
や、
3度目の大学受験に失敗し、親に仕送りを止められて途方に暮れていたところに、GAGキングの募集が始まった
という話を見つけました。
いったいどっちが本当の理由かは分かりませんが、後者の方がリアルな感じがしますね。
ちなみに、この時の作品『人間なんてラララ』は、こちらに収録されています。
漫☆画太郎(まん がたろう)珍遊記の裏話!
画太郎さんは、最初は漫画家と編集者との戦いをテーマにした物語を描きたかったそうです。
その話を担当の方にしたところ、しばらくしてから、いきなり『西遊記』の小説を送り付けられて、これを参考にしてロードムービー物を描けと言われたそうです。
しかし、画太郎さんは、この小説が漢字だらけで読むのがめんどくさかったらしく、
担当さんに読んだと嘘をついて、昔テレビで見た『西遊記』の記憶を頼りに3話分のネームを描いたそうです。
すると、それを見た担当の方は、これはいける!となって、『珍遊記』の連載が決まりました。
ですが、それから先の展開など考えて無かった画太郎さんは行き詰ってしまいます。
さらに小説を読んでなかったことまでバレて大目玉を食らうことに。
何とかストーリーをひねり出しますが、せいぜい単行本1冊分。
そこからは延々繰り返しが続き、担当さんにも
とにかく町を出て話を進めろ
と言われますが、画太郎さん自身も出たくても出られない状態になってしまったそうです。笑
『珍遊記』のあの展開は狙ってやってたわけではなく、画太郎さんもお手上げの苦肉の策だったんですね。
まとめ
今回の記事では、漫☆画太郎さんについて調べてみました。
結局、詳しいプロフィールなどは分かりませんでしたが、名作『珍遊記』のグダグダな展開の裏側で、画太郎さん自身もお手上げの状態だったとは、当時は思いもしませんでした。
そんな画太郎さんを想像しつつ『珍遊記』を見返してみるのもいいかもしれませんね。