次の休みは久しぶりのツーリング。

最近は全然バイクに乗っていなかったので、久しぶりにエンジンをかけてみようと思ったその時、

 

エンジンがかからない…

 

 

こんな時って最悪ですよね。

さっきまでのウキウキ気分が一気に冷めてしまいます。

 

ですが、当日エンジンがかからないよりも今気づくことができて逆にラッキーかもしれません。

 

まずはエンジンがかからない原因を突き止めて、すぐに解決できない場合、不安が残る場合は、

みんなに迷惑を掛けたり途中でバイクの調子が悪くなりバイク屋さんを呼んだりして余計なお金がかかってしまう可能性もあります。

 

今回のツーリングはあきらめるという選択も頭に入れて

「家にいるときに症状が出てくれて良かった」

と、ポジティブにいきましょう!

 

 

今回の記事では、

バイクエンジンがかからない9つの原因と対処法、セルが回らない時の解決策についてまとめていきたいと思います。

この記事の内容

バイクのエンジンがかからない時にまず確認すること

バイクのエンジンがかからない時は、意外にも簡単な見落としをしていることもあるのでまずはそちらを確認してみましょう。

 

キーはONになっていますか?

意外と見落としがちなのがこれ、途中で何か違うことをしていると自分ではキーを回したつもりでいてもそうでないことがあります。

まずは1度キーがONになっているか確認してみてください。

 

キルスイッチがOFFになっていませんか?

これも意外と見落としがちですが、自分ではキルスイッチをOFFにしたつもりはなくても何かの拍子でキルスイッチに当たってしまいOFFになっていることもあります。

 

セルボタンの上にある赤いスイッチがOFFになってないか要確認です。

 

ギアはニュートラルになっていますか?

チェンジがニュートラルになっていない場合、セルが回らない車種もあります。

 

インジケータランプの確認してランプが光っているか、クラッチを握らずにバイクを押してみてなんの抵抗もなく進むかを確認してみてください。

 

クラッチレバーは握っていますか?

車種によってはクラッチレバーを握らないとエンジンがかからないような仕組みになっているものもあります。

 

その場合はセルスイッチを押すときにクラッチを握ってみましょう。

 

サイドスタンドは下りていませんか?

車種によってはサイドスタンドのしまい忘れを防止するため、サイドスタンドが下りているとエンジンが始動しない仕組みになっているものもあります。

エンジンをかけるときは、サイドスタンドをしっかりと上げましょう。

 

また、サイドスタンドのスイッチに汚れが噛んでうまく作動しない場合はサイドスタンドが上がっていてもエンジンが始動しません。

サイドスタンドの付け根にあるスイッチの動きを確認してみて、動きが悪いようなら可動部分をきれいに掃除しグリスアップすると直ることが多いです。

 


以上のことを確認してみて問題が解決したなら特に問題はありません。

 

気を付けてお出かけください!

 

バイクのエンジンがかからない9つの原因と対処法!

上記のことを確認して、それでもエンジンがかからない場合は、

セルが回る時

  1. ガス欠
  2. プラグの失火
  3. エアクリーナーの詰まり
  4. キャブレターの目詰まり

セルが回らない時

  1. バッテリーあがり
  2. キルスイッチ・スタータースイッチ
  3. メインスイッチ
  4. スターターリレー
  5. セルモーター

といった9つの原因が主に考えられます。

 

次からはこのことについて詳しく説明していきます。

 

ガス欠

まずはガソリンの残量を確認してみましょう。

 

僕もバイクに乗り始めの頃に経験がありますが、タンクをゆすってみると音がするのでガソリンが入っていると思っていても、実はほとんど入っておらずキャブまでいかないことがあります。

 

その時は、料コックをリザーブ(通称・予備タンク)に切り替えてガソリンスタンドへ。

ガソリンを入れた後は、ONに戻すのをお忘れなく。

 

ただし、

ガソリンの残量が0に近い場合は、リザーブにしても意味がないので、そういったトラブルを防ぐためにもガソリン携行缶は持っていて損はないですよ。

こういったホルダーを取り付ければ、途中でガス欠になっても安心です。

 

プラグの失火

これもよくある原因の1つ、プラグにガソリンやカーボンがついてしまって火花が飛ばず混合気に点火しない。

いわゆるプラグかぶりといわれる症状です。

 

この場合まずはプラグを外して電極の部分を真鍮ブラシで優しくこすりパーツクリーナーで汚れを落とします。

きれいになったらバイクに取り付け、エンジンを始動してみてください。

 

それでもカブるようであれば

  • ガソリンが濃い
  • エアクリーナーの詰まり
  • セルの回しすぎ
  • 気温が高くガソリンが気化しやすい

などの原因が考えられるので、原因を解決しないと何度やってもプラグがかぶってしまいます。

 

また、プラグはきれいに掃除しても復活しないこともあるので、予備のプラグは持っていたほうがいざというときに助かります。

 

 

その他、外したプラグをプラグコードにつなぎ、プラグの先端をどこでもいいのでバイクの金属部分にあててセルを回します。

この時、プラグから火花がでていないようであれば、配線やイグニッションコイル、コンピューターなど電気系統に問題があるので少し厄介です。

 

エアクリーナーの目詰まり

めったにないことですが、エアクリーナーエレメントの汚れがひどく目詰まりを起こした状態になると、空気を吸い込むことができずエンジンがかかりません。

 

その場合はエアクリーナエレメントの交換時期も過ぎていると思うので新しいものに交換しましょう。

 

キャブレターの詰まり

長い間エンジンをかけずにいると、キャブレターの中に残ったガソリンが固まってガソリンの通り道が詰まってしまいます。

こうなるとエンジンに混合気が供給されないのでエンジンはかかりません。

 

完全に詰まってしまっている場合はキャブレターのオーバーホールが必要ですが、軽い症状ならエアクリーナーを外してキャブレターの中にエンジンコンディショナーを直接吹き付けることで改善されます。

 

バッテリーあがり

  • キーをONにした時、灯火類(ヘッドライトなど)の光がいつもより弱い気がする。もしくはつかない
  • セルスイッチを押したとき、ジジジジと音がする、または何の音もしない
  • ホーンの音が弱々しい、または何の音もしない

これらの症状がある場合はバッテリー上がりの可能性が高いです。

 

バッテリーの充電やジャンプスターターに繋ぐなどしてみましょう。

 

こちらの充電器は、あらかじめバイクのバッテリーに端子をつけておくことでわざわざバッテリーを取り出す必要がなくワンタッチで充電することができるのでとても便利ですよ。

 

ただし、それでもすぐにバッテリー上がりが起こるようであれば、漏電やレギュレターなど原因は他のところにあります。

もし自分で解決できないようであればバイク屋さんに診てもらいましょう。

 

キルスイッチ・スタータースイッチ

灯火類がしっかりと点いているのにセルが回らないようであれば、キルスイッチ・スタータースイッチの接点が摩耗していたり、サビなどの原因によって電気がうまく伝わっていないと考えられます。

スイッチの接点をやすりで磨くなどして改善しましょう。

 

メインスイッチ

バッテリーの電圧に問題はないのに灯火類も全く点かず、さらにヒューズも飛んでいないようであればメインスイッチ(キースイッチ)のカプラーの断線や、キーシリンダーの中にある配線に問題がある可能性があります。

 

スターターリレー

セルスイッチを押したときにカチッと音がしたら、バッテリーの電圧が弱い、もしくはセルモーターに原因があると考えられます。

 

次にセルスイッチを押したとき、バッテリーは生きているのに何の音もしない場合はスターターリレーに問題があります。

まずはバッテリーの+(赤)の端子とセルモーターの間にあるスターターリレーのヒューズを確認してみましょう。

 

ヒューズを交換してみて問題が無いようであればヒューズが飛んでいただけと思われます。

この時、スターターリレーのヒューズは必ず指定のものにしてください。

指定の容量よりも大きなものに変えると、すべての電気系統がパンクしてさらなる被害が起きてしまいます。

 

ヒューズを交換しても何度も飛ぶようであれば、レギュレターの故障により過大な電流が流れている可能性があります。

 

セルモーター

スターターリレーにも問題が無いようでしたらセルモーターに原因があると考えられます。

 

セルモーターが壊れているか確かめるには、セルモーターとバッテリーを直でつないでみます。

これでセルモーターが回るようであれば、バッテリーやスターターリレーに問題がある可能性が高いです。

 

回らない場合はセルモーターの故障と考えられます。

その時は、セルを回しながらセルモーターをハンマーでコンコンと軽く叩いてみてください。

中のギアがかみ合ってエンジンがかかることもあります。

 

ただし、次もこの方法でエンジンがかかる保証はないので、そのままバイク屋さんに持っていくことをおすすめします。

 

セルが回らない時の解決策

セルが回らない時の原因は大抵はバッテリーあがりの場合が多いです。

押しがけやジャンプスターターなどで対応しましょう。

 

ただし、バッテリーが完全に死んでいる時はエンジンはかかっても点火するほどの電圧が残ってないのですぐにとまってしまいます。

この場合はバッテリー交換をするしかありません。

 

またバッテリー上がりでない場合、セルが回らない時の原因は電気系統のことなので目で見て確認することができません。

 

この問題を解決するには、1つ1つの原因を消去法を使って突き止めることになります。

憶測で修理をしてしまうと、変えなくてもいいパーツを変えたりして余計なお金がかかってしまいますからね。

 

電気系統の問題を探るにはテスターがあるととても便利です。

1000円ちょっとで購入できるので持っておくことをおすすめします。

 

もし、自分でするのが無理なようでしたら、近くのバイク屋さんや車屋さんにテスターで見てもらって原因を突き止めてもらったほうが確実だと思います。

 

まとめ

今回の記事では、

バイクエンジンがかからない9つの原因と対処法、セルが回らない時の解決策についてまとめてみました。

 

エンジンがかからないと焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてこれらのことを確認してみてください。

  • キーはONになっているか
  • キルスイッチがOFFになっていないか
  • ギアはニュートラルになっているか
  • クラッチレバーは握っているか
  • サイドスタンドは下りていないか

 

それでもかからないようでしたら、以下のような原因が考えられます。

セルが回る時

  1. ガス欠
  2. プラグの失火
  3. エアクリーナーの詰まり
  4. キャブレターの目詰まり

セルが回らない時

  1. バッテリーあがり
  2. キルスイッチ・スタータースイッチ
  3. メインスイッチ
  4. スターターリレー
  5. セルモーター

これらの中から消去法を使って原因を突き止めていきましょう!

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