【バルカンクラシック400】ホイールの分解と組み立ての手順を紹介!

こんにちは。

今回はバルカンクラシック400のホイールのサビ取りと塗装をするためにホイールを分解してみました。

 

そこでこの記事では、バルカンクラシック400のホイールを分解した経緯と組み立て作業の紹介をしてみたいと思います。

 

ホイールをバラすにはまずはタイヤから。

バルカンクラシック400のタイヤの外し方はこちらの記事を参考にしてみてください!

 

この記事の内容

バルカンクラシック400のホイールの分解に使用した工具

今回用意したのは、大きめのマイナスドライバーとスポークレンチの2つです。

あとはホイールが傷つかないように、下に敷くためのダンボールを用意しました。

 

スポークレンチはこちらの商品を購入しました。

1本6サイズコンビネーションスポークレンチスポークニップルレンチ H145
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これ1本で6つのサイズに対応する上、値段もお手頃です。

送料無料のショップもあるので、そちらで購入するのがおすすめです。

 

あとはディスクローターが付いている場合は六角レンチも用意しておきましょう。

 

スポークを外す前にやっておくこと

まずスポークを外す前にやっておきたいことは

  • ディスクローターをはずす
  • ホイールのバランスをとる重りをはずす
  • スポークを分ける場所を確保しておく

の3点です。

 

ディスクローターをはずす

ディスクローター(ブレーキディスク)がついているとスポークをはずすことができないので、まだ取り外してない場合は外しておきましょう。

 

ディスクローターの取り付けねじには、ゆるみ防止のためにネジロック剤が付けられているので若干外しにくいかと思います。

バーナーでねじを炙ってやれば外しやすくなりますが、火傷には十分注意してください。

 

 

もしくは、ホイールを立ててからボルトにしっかりと六角レンチをさして、六角レンチを足でボルトが緩む方に踏むとボルトが回ると思います。

この時、六角レンチがしっかりとボルト穴に入っていなかったり、安物の六角レンチを使ったりすると、ボルト穴がナメてしまうので注意してください。

 

リムが傷付いてしまう可能性があるので、できればこの方法はタイヤが付いている時にやることをおすすめします。

 

ホイールのバランスをとる重りをはずす

ホイールのバランスをとる為の重りも外しておきます。

これが付いているとニップルを緩めることができません。

 

こちらは思ったよりもやわらかいので、マイナスドライバーを重りの隙間にさしてひねると隙間が広がって簡単に取ることができます。

 

スポークを分ける場所を確保しておく

バルカンクラシック400のスポークは内側と外側で長さが違うので、外したスポークをごちゃまぜにしないようにしてください。

 

僕の場合は、ディスクローターがある方から、外側のスポークを①、内側のスポークを②、反対側の内側のスポークを③、外側のスポークを④という風に分けるようにしています。

 

あとは分解したスポークが混ざらないようにするため、広めの場所を確保しておくといいです。

もしくは小さい箱を4つ用意しておきましょう。

 

バルカンクラシック400のホイールを分解する

準備ができたら、いよいよホイールを分解していきます。

 

まずはすべてのニップル(スポークとリムをつないでいる部品)を緩めていきます。

 

 

すべてのニップルが外れたら、あとはスポークがごちゃまぜにならないように分けておいてください。

こんな感じでホイールを分解することができました。

さてサビ取り頑張らないと。

 

今回はフロントホイールの分解をしましたが、リアホイールの作業も基本的に同じです。

ただし、こちらも外したスポークをごちゃまぜにしないように気をつけてくださいね。

 

バルカンクラシック400のホイールの組み立て

分解したパーツがきれいになったので、いよいよバルカンクラシックのホイールを組み立てていきます。

 

スポークの確認

ホイールを分解した時にスポークをディスクローター側から、外・内・内・外と4つのグループに分けたと思いますが、順番をちゃんと覚えていますか?

 

もし分からなくなってしまった方はスポークの曲がったところを見てみましょう。

スポークの曲がりの短い方が外側、長い方が内側用のスポークになっています。

 

ハブにスポークを差し込む

それでは、いよいよホイールを組み立てていきます。

まずはじめに、全てのスポークをハブに差し込んでいきます。

 

外側にくるスポーク(曲がりの短い方)をハブの外周の穴に、内側のスポーク(曲がりの長い方)を内周の穴に差し込みます。

 

外側と内側のスポーク2本ずつ、合わせて4のスポークをマスキングテープなどでまとめておきます。

これは、僕がスポークがバラバラだと作業しにくいからやっているので、必ずしないといけないわけではありません。

 

全部のスポークをハブに差し込むとこんな感じになります。

ホイールの右側と左側、あわせて12個のスポークのまとまりができました。

 

リムとスポークを仮組みする

次はリムとスポークを仮組みしていきます。

バルカンクラシック400のスポークがどんな風に組まれているのかはこちらを参考にしてみてください。

 

この画像でいうと緑が内側のスポークで赤が外側のスポークです。

まずは、エアバルブ(空気を入れるところ)のとなりの穴に内側のスポークが来ます。

 

そのスポークから時計回りに数えて11個目の穴に外側のスポークを取り付けます。

そしてその右隣りの内側のスポーク(画像で言うと12時辺りのやつ)が、はじめに取り付けたスポークから時計回りに数えて5個目の穴に入り、そのスポークから数えて11個目の穴に外側のスポークとなります。

 

スポークの感覚はすべて同じなので、あとはこの繰り返しです。

 

ディスクローター側のスポークの取り付け

まずはディスクローター側からやってみましょう。

 

始まりを分かりやすくするために、エアバルブの穴の右隣りの穴に内側のスポークから取り付けます。

最初のスポークは内側のものならどれでもかまいません。

 

また、ニップルを締めすぎると作業がしにくくなるので、ネジ山の半分くらいまで入れておけばいいと思います。

 

 

あとははじめに説明したような順番でスポークを取り付けていくと、ディスクローター側のスポークの取り付けは終了です。

 

反対側のスポークの取り付け

次は反対側のスポークですが、こちらの方は誤って画像を消去してしまいました。

ですが、スポークの長さで取り付けるところがだいたい分かります。

 

注意点としては、先ほどとは内側と外側のスポークの傾け方が逆になります。

内側のスポークが、ディスクローター側の外側のスポークと同じ方向になります。

言ってる意味が良く分からないかもしれませんが、もしよければ先ほどと同じこの画像とにらめっこしてみてください。

なんとなくスポークの流れが分かるかと思います。

 

 

取り付け穴は、最初の画像の緑のスポークから数えて4番目の穴に内側のスポークがきます。

そこから反時計回りに数えて11個目の穴に外側のスポークが取り付けられます。

 

先程と同じように、あとはこの法則の繰り返しです。

分かりにくくて申し訳ないですが、最初の画像とにらめっこしながら頑張ってください。

 

ホイールの芯出しをする

スポークが組み終わったら、同じくらいの力で全てのニップルを手で締めておきます。

今回はホイールの芯出し専用の工具がないので、バイクに取り付けてから作業していきます。

 

ホイールの芯出しの目安をつける

バイクにホイールを取り付けただけでは目安になるものがないので、まずはその作業からやっていきます。

 

まずはバイクにホイールを取り付けます。

 

そして、左右のフロントフォークのフェンダー取り付け部分からマスキングテープをピンと張っておきます。

今回なぜこの部分にしたかということ、フロントフェンダーの取り付け部分は、地面からの高さが同じなので、わざわざ左右の高さを測る必要かないからです。

 

 

そのあと、フロントフェンダーの取り付け部分の内側と内側の長さを測ることで、フロントフォーク間の中心が分かります。

次にホイールの幅を測って、フォーク間の中心から振り分けると、フロントホイールの左右の位置の大体の目安となります。

 

ホイールの左右の振れをとっていく

ある程度の目安ができたら、ホイールの左右を合わせていきます。

 

ホイールが右に寄っているようなら、左側のスポークを締めます。

逆に左側によっているなら右側のスポークを締めます。

 

このような作業を繰り返して、リムの左右を先程つけた目印辺りにもっていきます。

ただ、この段階できっちりとやる必要はありません。

その後に上下の振れを調整をするとまた狂ってくるので、この時点ではある程度で大丈夫です。

 

ホイールの上下の振れをとっていく

左右の振れがある程度取れたら、次は上下の振れをとっていきます。

 

目安にしたテープとホイールの高さを見ながら、隙間が大きいところはニップルを緩め、隙間が狭い部分はニップルを締めて上下の振れをとっていきます。

これができたらまた左右の振れを取り、また上下の振れを取る作業を繰り返し、徐々に振れを少なくします。

ホイールの芯出しのポイント

ホイールの芯出しのポイントですが、

  • リムの振れはそこまで気にしない
  • ニップルは締めるばかりじゃダメ
  • 一気に調整しようと思わない

といったところです。

 

詳しく説明していきますね。

 

リムの振れはそこまで気にしない

リム自体は真円ではありません。

なので、どれだけきっちり調整してもリムの振れは起きてしまいます。

 

だいたいの調整までは構いませんが、最終的な調整の時にはリムの振れをとるのではなく真ん中部分の振れをとることを意識してください。

 

ニップルは締めるばかりじゃダメ

スポークの調整を繰り返すうちに、ニップルを締めるだけでは調整出来なくなってしまいます。

 

はじめの調整ではホイールが右によっていたら左側のスポークを締めていました。

今度はそれとは逆で左側のスポークは締めずに右側のスポークを緩めて調整します。

これは上下の振れをとる時も一緒。

 

このようにニップルは締めるばかりじゃなく、ときには緩めて調整することも大事です。

 

一気に調整しようと思わない

ホイールの芯出しは地道な作業の繰り返しです。

一気にしようと思っても絶対無理なので、めんどくさいかもしれませんが地道に頑張ってください。

 

自分でできない場合は?

ホイールをバラしたものの、自分で組むことが出来なくなった場合はプロの方に頼むしかありません。

 

バイク屋さんにもよりますが、スポーク張りと芯出しで2万円くらいあれば大丈夫だと思います。

また、自転車屋さんでもやってくれるところがあるみたいなので、一度相談してみるのもいいかもしれませんね。

 

スポークの張り具合を確認

ということで、地道な作業を繰り返して作業終了しました。

 

最後に全部のスポークをドライバーなどで軽く叩いてみて、

「キ〜ン」

と鐘をたたくような音がすれば、張り具合もいいかと思います。

 

逆に鈍い音がするようであればニップルの締め付け不足なので、もう一度調整をやり直してください。

 

まとめ

ということで、今回の記事ではバルカンクラシック400のホイールを分解した経緯と組み立て作業についてお伝えしました。

 

ホイールをバラすのは思ったよりも簡単なのですが、スポークの張り替えや芯出しは難易度が高い上に根気のいる作業です。

正直自分でやるのはあまりオススメしませんが、それでもチャレンジする場合はぜひとも頑張ってください!

 

それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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