キャブレターとインジェクションの役割は?違いやメリット・デメリットも紹介!

キャブレターとインジェクション(FI)は、どちらもバイクが走るために必要な空気とガソリンを混ぜた「混合気」を作り出すためのなくてはならないパーツです。

 

今回の記事では、

キャブレターとインジェクションのそれぞれの違いやメリット・デメリット。

キャブレターとインジェクションはどっちがいいのか?についてまとめました。

この記事の内容

キャブレターとインジェクションの違い

はじめにお伝えしたように、キャブレターとインジェクション(FI)はどちらも「混合気」を作り出すという役割は同じです。

 

それぞれのの大きな違いを簡単に言うと、キャブレターはそれ単体でも動く機械式、インジェクションはコンピュータを使っている電子制御式ということです。

要はアナログかデジタルの違いですね。

 

また、最近は排ガスの関係で新しいバイクは全てインジェクションになっています。

 

キャブレターのメリット・デメリット

キャブレターのメリットとしては構造が簡単なので仕組みが分かりやすいところにあります。

 

そのため、オーバーホールや調整も慣れれば自分でできますし、キャブレター自体を交換するだけでもバイクがパワーアップします。

故障の際も各部品ごとに交換できるのでインジェクションよりも比較的安くおさえることができます。

 

また、電気系の部品もないので急な故障も少なく、電気を必要としないのでバッテリーが弱っていても走ることができますし、押しがけもしやすいです。

車種にもよりますが、バッテリーレス化できるのもキャブ車のメリットですね。

 

 

デメリットとしては天気や気圧、気温などその場の影響を受けやすいので、特に冬場なんかはインジェクションに比べるとかかりが悪い、インジェクションよりも燃費が劣ることがあげられます。

 

その他、マフラーやエアクリーナーを変えた時などは、キャブを取り外して微妙な調整をしては走るの繰り返しをすることで最適なセッティングに近づけるため、セッティングに手間はかかりますが、そこがキャブレターの楽しみの一つでもあります。

 

インジェクションのメリットデメリット

インジェクションのメリットは、車体につけられたセンサーの情報からコンピューターがその場で最適な混合気の比率を割り出してくれるので気候などの影響を受けません。

そのおかげで冬場でもエンジンのかかりが良く、キャブ車に比べて燃費もいいです。

 

キャブレターに比べて経年劣化や長期間の放置による不具合も少ないので、メンテナンスの必要もほとんどなくマフラーやエアクリーナーを変えた時などはインジェクションコントローラーを使えばセッティングも楽チンです。

 

デメリットは、構造が複雑で配線やセンサーなどの部品が多いため、故障が急に起きたり故障時の対応も個人では難しいことがあげられます。

故障した場合は、たとえ1つの部品が悪いだけでもFIユニット丸ごとの交換になるので結構な費用がかかってしまいます。

 

その他には、

フューエルポンプやインジェクターなど燃料系のパーツも電気式なので、エンジン始動時にキャブ車よりも多くの電力を必要とします。

そのためバッテリーが弱いとエンジンがかからないことや押しがけでかかりにくいことが挙げられます。

 

また、本格的なパワーアップに専門的な知識や機材が必要となるので個人でするのはかなり難しいです。

 

キャブレターとインジェクションはどっちがいい?

キャブレターとインジェクションはどちらがいいのか?と聞かれれば、好みに寄るので絶対にこれがいいと決めるのは難しいですね。

 

先ほどお伝えしたように、キャブレターは構造も簡単なので修理やメンテナンス、自分好みのセッティングができるところに楽しみがあります。

また、インジェクションは状況に応じて最適なセッティングをしてくれるため、冬場でもかかりが良くメンテナンスもほとんどいらないので初心者にもおすすめです。

 

機械的な面白さを楽しみたい方はキャブを、最新のテクノロジーの快適さに重点を置くのならインジェクションのほうがいいのではないでしょうか。

 

個人的な好みで言えばキャブ車一択。

その一番の理由は最悪自分でなんとかできることです。

 

バイクの調子が悪いとき、インジェクション車はコンピュータ式なので自分では対処のしようがありません。

ですが、キャブの場合は自分で分解・調整ができるため、出先でトラブルがあっても工具さえあれば最悪なんとかできます。

 

また、余分なセンサーや配線がないのでシンプルなところも気に入っています。

 

僕は別にインジェクション車が嫌いなわけではありません。

燃費も良く、環境を選ばずに快適に走ってくれるのはとても素晴らしいことです。

 

個人的な意見になりますが、バイクってめんどくさい方がなんか楽しいんですよねー。

 

僕は旧車に乗っていたこともあり、不便で気分屋なところはあるけれど、そういったトラブルに付き合っていくことで、自分も成長できるのがいいところだと思っています。

そうやってどんどんバイクいじりにのめり込んでいっちゃうんでしょうね。

 

まとめ

今回の記事では、

  • キャブレターとインジェクションのそれぞれの違いやメリット・デメリット。
  • キャブレターとインジェクションはどっちがいいのか?についてまとめました。

 

キャブレターとインジェクションは、どちらも「混合気」を作り出すという役割は同じ。

ただ、機械式か電子制御式というところで違いが出てきます。

 

それぞれ良さがあるので取りらの方が優れているというのは決められませんが、機械的な面白さを楽しみたい方はキャブを、最新のテクノロジーの快適さに重点を置くのならインジェクションのほうがいいのではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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