リトルカブのフロントホイール18インチ化計画の続きです。
前回リトルカブにYBR125のフロントホイールを装着したことによって、フロントブレーキをドラムからディスクに変更する必要が出てきました。
そこで今回は、リトルカブのフロントブレーキをディスクブレーキにしていくまでの手順を備忘録として残しておきます。
内容としては、主にキャリパーサポートの製作についてです。
この記事の内容
まずは計測!
今回購入したディスクローター。
YBR125、YBR125K、YBR125KGに対応のものです。
寸法
- 直径245㎜
- 内径114㎜
- 穴径約9㎜
- 厚さ約3㎜
そこから今度はこのディスクローターとブレーキパッドの辺り面を引いた寸法を測ってみました。
こちらが約194㎜です。
まずは画用紙にディスクローターの直径245㎜と、ブレーキパッドの辺り面を引いた直径194㎜を描きます。
そして、実際にブレーキキャリパーをあてがってみて、キャリパーの取付穴がどのあたりに来るか見てみました。
ちなみに今回取り付けるブレーキキャリパーは、アドレス110用の純正互換品。
送料込みで2980円と激安だったので、こちらを購入しました。
で、そこから導き出した穴の位置関係がこちらになります。
画像左上の穴はトルクロッドを取り付けるためのものです。
穴の径は、上の3つは8.1㎜。アクスル部分は14.1㎜にしました。
キャリパーサポートの形を考える!
続いてはキャリパーサポートの作成するにあたってどんな形にするか考えてみました。
なるべく直線が多くて簡単に作れそうなものと、まあまあめんどくさい曲線が多いものの2種類を考えてみました。
実際に車両に合わせて、どんな風になるのか見てみます。
簡単に作れるタイプ。
制作に手間がかかるタイプ。
どうせ作るならこだわって作りたい!
そう考えた結果、曲線が多い方のタイプを作ることに決めました。
キャリパーサポートの作製へ!
キャリパーサポートの形が決まったところで、型紙をテープで張り付けてアルミ板にコピーします。
穴をあける位置にはポンチを打っておきました。
今回使用したアルミ板の寸法は150㎜×100㎜。厚さは10㎜です。
素材はA2017というもので、一般的にはジュラルミンと呼ばれるもの。
こちらは強度は優れていますが、防腐性には弱いという特性があるそうです。
今回初めて使用する素材なので、どれくらいの耐久性があるのか知りたくて購入してみました。
出来上がったものがこちら。
アルミは角を作った方が強度が増すらしいので、真ん中あたりの両面に段差をつけてみました。
キャリパーサポートのアクスル部分にはこちらの段付きカラーを差し込みます。
全長は反対側のカラーに合わせて14.8㎜。内径はM10で、大きい方の外形は20㎜で長さは4.8㎜。小さい方の外形は14㎜で長さが10㎜のものをミスミでオーダーしました。
段付きカラーを装着することによって、アクスルシャフトを閉め込んでもブレーキ時にキャリパーサポートが稼働するようになっています。
リトルカブのフロントデスク化終了!
キャリパーサポートも出来上がったので、いよいよ取り付けです。
キャリパーサポートだけだとブレーキと同時にキャリパーサポートが回転してしまうので、こちらの2つを繋げてフローティングマウントにします。
ロッドエンドを取り付けるため、フロントフォークにステーを溶接。
ブレーキ時にフロントフォークがきちんと沈み込むように、ステーの位置はキャリパーサポートの固定部分よりも上に来るようにしています。
このあたりの原理はこちらの記事を参考にしてみました。